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zoom RSS リカーシブル(米澤穂信)

<<   作成日時 : 2013/03/08 05:33   >>

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最初から最後までざりざりざわざわ感でいっぱいの作品でした。いや〜なんか読み終わった今でも落ち着かない感じです。

中1のハルカは父が会社のお金を盗んで失踪し、父の再婚相手である母、連れ子の弟サトルと共に母の故郷に引越してくる。弟サトルは予知能力を発揮し始め、ハルカは「タマナヒメ」という町の伝説を知るが・・・。

とにかく、全編に漂う不安定な雰囲気に不安感を煽られまくりでした。中学入学と同時に転校したハルカがクラスでなんとか馴染もうとする気苦労や、必ず死者が出る「タマナヒメ」という町の伝説、町外からやってきた人がその伝説に関わる事への拒絶感や除外感などなど。まぁ、どれもこれもが不穏な空気を発散してて、何か得体の知れないものがじわじわと体の中に染み込んでいくような、そんな不安感や不快感をずーーーっと感じながらの読書でした。



ちょっとネタバレ気味、かな。







サトルの予知能力が発揮され始めたので、SFなのか!と思っていたら、ラストで見事などんでん返しが・・・。ミステリだったんですねぇ。てか、そんな真相があったなんて全く思い至らなかったよ;;;ハルカの謎解きに「うわーヤラレたー!」って感じでした。そして、なんだかんだいいながらも、お姉ちゃんとしての愛情をサトルに感じてるんだなぁというのが垣間見れて、ホッとしたというか、嬉しかったというか・・・。物語の内容がちょっと暗くて重かったので、そういう部分でホッとできたのは良かった。

それにしても、優しすぎる母親は得体が知れなくって、ちょっと怖いなぁと思ってたんですが、ここまで酷い人だったとはね;;;再婚相手の夫が犯罪を犯し失踪、血の繋がらない娘も含めて母子三人の暮らしを支えなければならない苦労は大変だったとは思います。子供たちと生活していく為の最後の手段として、息子を差し出した気持ちも、まぁ、分からないでもない。”裏切り”と言われればそうなんだけど、基本的には優しいお母さんだった訳だし。ただ、離婚届を見せながらハルカに言った言葉は・・・ねぇ。ハルカは中学一年生ですからね。「食費を入れろ」とかね、それってどうよ?と思っちゃう。てか、父親もハルカのことをどう思ってたのか気になるんだけど。妻には離婚届を送りつけたりと、なんとかしようという気持ちが伝わるけど、ハルカに関しては「我関せず」っていうかね、実の娘なのにほったらかし状態ってのはどうなのよ?と思ってしまいます。そんなことを考えると、微妙な関係の母娘を置いて出て行った父親に比べたら、酷い言葉は投げつけても家族として暮らそうとする母親の方がまだましなのかなぁとも思えるんだけど。

と、親子間については、最後になってなんだかなぁ;;;な感じでしたが、姉弟の関係については、最後に二人の間の愛情を感じられて良かった。だからといって、スッキリ!な読後感とは言い難いんだけどね。
今でも何とも言えない、ざりざり感が残ってます。。。



(2013.02.28読了)




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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは^^
ざりざり感ってわかります。ずっとざりざりしてました^^;
確かにハルカと父親、サトルと母親、あまり深く書かれていなかったですね。というか、どっちも大人だけどこどもなんですよね。自分の事しか考えてなくて。
ハルカとサトルは、2人一緒だから、きっと大丈夫だろうなと思えました^^
苗坊
2013/03/08 21:10
>苗坊さん
なんだか、読んでる間中、ずーっと落ち着かなかったですね。
親子関係については深く書かれてなかったですよね。おまけに、どちらの親も自分のことしか考えてないのが読んでて不快でした。
ハルカとサトルは血は繋がってなくても、本当の姉弟のように助けあっていくんだろうと思えるラストで良かったですね。
すずな
2013/03/11 12:52

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