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zoom RSS 無花果とムーン(桜庭一樹)

<<   作成日時 : 2013/01/25 13:40   >>

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相変わらず、桜庭さんらしい変わった名前と全体的に暗ぁーい雰囲気の漂う作品でした。でも、今回の主人公はね、少女ってのは変わらないけれど桜庭さんがいつも描いている少女とはちょっと違うかなぁという感じでした。

18歳の月夜の目の前で、大好きな兄である奈落が亡くなってしまった。その死から月夜は誰にも言えない秘密を抱える事になり、そして、奈落の死を受け入れられない月夜は、ある夏の日、兄にそっくりな密という青年と出会うが・・・。


ネタバレしてます。
って、あんまりネタバレじゃないような気もするけども。
でも、ネタバレなので、未読の方はご注意を。


















奈落の死の真相であり、月夜の抱える秘密。これって、もうね、最初から「桜庭さん、隠す気無いでしょ?」というくらい分かりやすい。なので、月夜が兄の死をなかなか受け入れられないっていうか、「そこにいる」と思ってしまう気持ちはすごーく良く分かって、読んでてなかなかしんどかった。そりゃ、大好きな人が自分のせいで死んじゃったなんて、誰だって受け入れたくないし、その重さに耐えられなくもなるよね。

そういう訳で、月夜のウダウダな言動は理解出来るんだけど、その真相を早くから読者に明らかにした桜庭さんは、結局、どういうラストにもっていくつもりなんだろうって、そっちが気になって、気になって・・・。

それにしても、あの家族と暮らしてきた月夜が、どうしてあそこまで「もらわれっ子」に拘るのかが分からなかったんですよねぇ。家族思いの良い家族だし、みんな月夜の事を大切にしてるのがよーく分かるし。それなのに、「もらわれっ子だから成績優秀じゃないと」とかさ、なんだかひねくれっ子のような考え方に固執するのが、全くもって理解できないって感じでした。どうしてそこまで頑ななんだろう。月夜と入れ替わりのように母親が出て行ったってことだったから、そこら辺で、何かあったのかなぁとも思ったんだけど、最後までそこはあまり重要ではなかったような感じで。結構、ドロドロなことがあったのかな、とか期待というか想像してたので、そこのところは、あれ?って肩透かしでした。肩透かしってちょっとヒドイ言い方だけど(笑)

ラストの展開は、もっと捻った感じで予想外な方向に進むのかと思いきや、なんだか普通な感じでして。月夜の告白がメインって、それじゃぁ普通すぎるってば!と突っ込みを入れたくなったんですけどね。てか、父親も兄貴も、月夜が告白するまでホントに気付かなかったの!?って、そっちには驚きましたけど。なんかさ〜、一緒に暮らしてる割には鈍すぎるような気がするんだけど・・・。

…って、なんだかスンゴイ言いたい放題言ってますね、ワタシ;;;

え〜散々、色々書きまくってますが、でも、なんだか読みやすくってスルリスルリと読めた作品でした。月夜のこれからにも希望が見えるようなラストだったし、月夜の妄想だけじゃなく奈落は本当にいたのかもな…と思えたのもちょっと嬉しかった。まぁ、奈落の視点で考えるとちょっと寂しさを感じちゃったけどね。ただ、ずずんとお腹に響く感じはあんまりないかな。そういう意味ではちょっと軽めだったかなぁとは思う・・・。




(2013.01.24読了)




無花果とムーン
角川書店(角川グループパブリッシング)
桜庭 一樹

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『無花果とムーン』/桜庭一樹 ○
う〜ん。今回の桜庭一樹さんは、〈人生泥沼系〉ではなかったけど、〈強化ガラス細工の少女たち〉の物語でもなかったなぁ。表紙の女の子の絵をみて、期待半々だったけど、・・・ちょっと、残念〜。 目の前で大好きだった兄・奈落を失った主人公の少女・月夜が、失った兄を求めて過ごすひと夏を描く、『無花果とムーン』。 ...続きを見る
蒼のほとりで書に溺れ。
2013/01/25 14:30
無花果とムーン 桜庭一樹
無花果とムーン著者:桜庭 一樹角川書店(角川グループパブリッシング)(2012-10-20)販売元:Amazon.co.jpクチコミを見る 「あの日、あの瞬間がすべて。時間よ、止まれ」あたし、月夜は18歳。 ... ...続きを見る
苗坊の徒然日記
2013/01/26 23:34
桜庭一樹/「無花果とムーン」/角川書店刊
桜庭一樹さんの「無花果とムーン」。 あたし、月夜は18歳。紫の瞳を持った、無花果村のもらわれっ子。誰よりも大好きだった お兄ちゃんに死なれてから、あたしはどうもおかしくて…少女の思いが世界を塗り替える。 そのとき村に起こった奇跡とは!?(紹介文抜粋) 桜庭さんの最新作。読んでから大分経っちゃいましたけど^^; すみません、ちょっと辛口です^^;桜庭ファン並びに、辛口(黒べる)レビューが苦手な方、 どうぞお引き取り下さいませ。 うー... ...続きを見る
ミステリ読書録
2013/01/29 23:53

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
すずなさん、こんにちは(^^)。
私もこの作品は、「ううむ〜;」でした。
なんか、月夜がめんどくさ過ぎで(-_-;)。
月夜より、イチゴ先輩のカッコ良さ(可愛くて毒舌!)が際立ってたと思います。私はイチゴ先輩や、超現実主義の一郎兄貴の方が、好きだなぁ…。
なので、最後の章が一番好きでした。
水無月・R
2013/01/25 14:34
>水無月・Rさん
水無月・Rさんの記事にコメント付けてたら、先にこちらにコメントを頂いててビックリ。出遅れちゃいました〜^^;

確かに月夜ってめんどくさい感じでしたね。ただ、私はそこまで月夜にイラつくことはなかったんですよねぇ。奈落のことを考えると、まぁ、そうなっちゃうのもしょうがないかなぁと思えたりもして…。
イチゴ先輩はカッコ良かったですね〜。最後の章は私も好きでした。
すずな
2013/01/25 15:10
こんばんは^^
私も同じくう〜んでした。あんなに家族に愛されているのに、月夜がもらわれっ子な感じが凄く出てるのが違和感を感じましたよね。迷惑かけんじゃない!って思いました^^;
ラストもわりと予想通りで、あれ?と思いました。
同じくいちご先輩や一郎にーさんの方が好きでした。
苗坊
2013/01/27 00:07
>苗坊さん
あの家族と暮らしてるのに「もらわれっ子」に固執する月夜が不思議というか、違和感を感じましたよねぇ。あんなに愛されてるのに・・・。
ラストももうちょっと何か捻った感じかと思いきや、ありふれてる感じで。ちょっと肩透かしでしたね^^;
イチゴ先輩はカッコ良かったですね〜。
すずな
2013/01/28 05:24
私は思いっきり黒べる出ちゃいました^^;;どうも、最近の桜庭作品は私の好みからズレて来てる感じがしちゃうんですよね。
ストーリーにもう少し起伏があって、意外性があれば違ってたかもしれないのですが。キャラは奇抜なのに、ストーリーが平凡っていうのがどうにも・・・。
私も、苺先輩のキャラが一番好きでした。名前はどうかと思いましたけど(笑)。
べる
2013/01/29 23:59
>べるさん
かなりの黒べるさんでしたね〜(笑)私はそこまでイライラしなかったので、「へ〜なるほどね〜」と興味津々で読ませてもらいました。
どういうオチになるんだろう??ってすっごく楽しみに読んだんですが、意外性ってのは全くなかったですよね。そこは私も残念でした。
苺先輩は名前のインパクトが強かったですね。なんたって「苺苺苺苺苺」で”いちご”なんてありえない!って感じですもんね(笑)
すずな
2013/01/30 12:47

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