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zoom RSS ノエル a story of stories(道尾秀介)

<<   作成日時 : 2012/11/23 05:41   >>

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良かったー!

「チェーン・ストーリー」と銘打たれたこの作品。日本語に直せば「連作集」ってことでしょうか(笑)ひとつひとつは独立してるんだけど、ほんの少しずつ繋がっていて、その繋がりが最後に見事に絡み合って素敵なラストを迎える。あぁ、良いお話を読んだなぁ・・・としみじみと思える作品でした。


1作目の「光の箱」は以前、雑誌「Story Seller 小説新潮5月号別冊」にて既読だったんですよね。実は、この短編が道尾さんとの出会いの作品だったんです。すっごく気に入ったので、既刊本を手にしたら、これがもうね、どれも面白くって!すーっかりはまってしまったんですよね。そんな訳で、私的には道尾さんと出会った記念すべきお話なので、こうして、この短編から始まる物語という形で単行本を読めたのは、本当に感慨深いものがありました。


同級生達からの暴力を受ける中学生、妹の誕生と祖母の病で不安に陥った小学生、妻を亡くして生きる気力を失った元教師と、どのお話も主人公が抱えているものは重く辛いものばかり。それが、物語を作ったり、物語と出会ったりしたことで、少しずつ希望というかね、そんなものを取り戻していったりする。最悪の結果を想像してハラハラドキドキさせられつつ、最後は「あ〜良かった」と胸を撫で下ろしてほっこり出来るお話ばかりでした。このドキドキとほっこり具合がまた絶妙でして、とーっても楽しめました。あぁ、道尾作品だなぁ〜と読みながら嬉しくなっちゃいました。

また、作中作として書かれている童話のようなお話も良かった。クリスマスのお話はもちろん、カブトムシのお話とかね。優しさ、温かさ、そして希望。じわじわと沁みるような素敵な物語でした。作中作として読んだ方がより効果的だとは分かっていますが、この物語だけで独立した1冊の本としても読めるんじゃないかなぁと思いました。

3つのお話が最後の「四つのエピローグ」で見事に繋がっていく様は、本当に良かった。思わず涙・・・。まぁ、ご都合主義と言ってしまえばそれだけなのかもしれないけれど、こういう奇跡が起こったっていいじゃない。現実でもあるかもしれないよ。そう思える、思わせるパワーがありました。だって、タイトルが「ノエル」ですからね。クリスマスには何が起こるか分からないってもんです!←かなり身贔屓入ってるかな(笑)

クリスマスにもう一度、読み返したい素敵な物語でした。



・光の箱
・暗がりの子供
・物語の夕暮れ
・四つのエピローグ


(2012.10.23読了)




ノエル: a story of stories
新潮社
道尾 秀介

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タイトル (本文) ブログ名/日時
道尾秀介/「ノエル -a story of stories-」/新潮社刊
道尾秀介さんの「ノエル -a story of stories-」。 理不尽な暴力を躱すために、絵本作りを始めた中学生の男女。妹の誕生と祖母の病で不安に陥り、 絵本に救いをもとめる少女。最愛の妻を亡くし、生き甲斐を見失った老境の元教師。それぞれの 切ない人生を「物語」が変えていく……どうしようもない現実に舞い降りた、奇跡のような チェーン・ストーリー。最も美しく劇的な道尾マジック!(紹介文抜粋) 久しぶりにブログ開けたらブログ様式が変わっててちょっとびびっております^^... ...続きを見る
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
すずなさんは『光の箱』から道尾作品に入られたのですね。私も読んだ時すごく気に入ったお話だったので、あの話がこんな風に膨らんで一冊にまとまったのか、と感激もひとしおでした。
作中作もとても良かったですよね。単独で絵本として出版して欲しいと思っちゃいました(笑)。
べる
2012/11/24 23:10
>べるさん
そうなんですよー!この作品が道尾作品との出会いになったので感慨深かったです。
そして、べるさん同様、あのお話からこんな風に膨らんで1冊にまとまったかと、本当に感激でした〜。
作中作、絵本として出版して欲しいですね!!
すずな
2012/11/25 14:27

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