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zoom RSS マルガリータ(村木嵐)

<<   作成日時 : 2012/11/21 05:38   >>

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第17回(2010年) 松本清張賞受賞。

天正遣欧少年使節4人の中で、棄教した千々石ミゲルの生涯を彼の妻となった珠の語りで綴った物語。

面白かった。
少年使節4人については教科書に載っている程度の知識しか持たないので、帰国後に棄教したミゲルについては、もうね、名前しか知らなかったんですが、そういうことは全く気にならず夢中で読んだ。

ミゲルが何故、棄教したのか。そして、どういう生涯を送ったのか。
前途洋洋たる少年使節の一員に選ばれた筈なのに、時の権力者に目をつけられた事によって彼の運命が一変する。信仰の為に、その信仰を捨てなければならなかったミゲル。彼の心を思うと堪らない気持ちになります。捨てた事によって救われたこともあったのかもしれませんが、そうじゃなかったことも多かった。というか、そうじゃなかった事の方が多かったんじゃないのかなぁ・・・。それでも、そこまでしても、貫いた彼の精神力や気持ちの強さに感服しました。

でも、そんな彼の傍にいた事によって、翻弄され続けた珠。信仰を捨てざるをえなかったミゲルも歴史の被害者(という言葉が正しいのかわからないけれど)だと思うけれど、一番の被害者は珠だったんじゃないのかなぁと思います。一心にミゲルだけを想い続けた珠は、ミゲルのような信仰心を持ってはいなかった。珠が感じつづけてきた疎外感や劣等感が、またミゲルの人生を思うとき時は違った意味で、胸を締め付けました。もうね、珠の気持ちを思うと堪らない。ホント切なかった。

実のところ、私には「信仰心」というものがイマイチよく理解できないんですよね。何かがあった時に縋るもの。人生を送るうえで心のよりどころとするもの。感謝したり畏れたりもする。そういうものが全くないとは言えませんが、何か一つだけを一心に信じる気持ちって無いんですよね。なので、ミゲルのように、そこまでして信仰し続ける気持ちがよく分からなかった。そう言う意味でも、本作を読む時、ミゲルよりも珠の気持ちに寄り添って読んでしまったような気がします。




他にも色々と思ったハズなんだけど、何せ1ヶ月前に読んだ本なんだよねぇ;;;すでに記憶が・・・。溜まってる記事を早く書かなきゃ!と、改めて思ったのでした。今週末、ちょっとがんばらなきゃなぁ。



(2012.10.21読了)




マルガリータ
文藝春秋
村木 嵐

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マルガリータ
村木 嵐 2010 文藝春秋 天正遣欧少年使節。輝かしく語られる彼らが8年後に帰国した時、既にキリスト教は禁教となっていた。その後の彼らを、日本史の授業では学ばなかった。四人のうち、一人は病死、一人は国外追放、一人は拷問されて殉教し、残る一人は棄教した。背教者となった千々石ミゲルを、その妻「たま」の目から描いた小説である。 たま。まりあ。まるた。マリータ。マルガリータ。タイトルの「マルガリータ」は ...続きを見る
香桑の読書室
2012/11/22 15:25

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
すずなちゃん、読んでくれてありがとう。
珠が不憫になるのです。ミゲルはそれでもなんでも自分の選んだ道だったわけだけど、ついていった珠の人生って……と切なくなりますね。

読み終えて時間が経つと、感想も変わるし、忘れちゃったりするよね。(^^;;
香桑
URL
2012/11/22 15:34
>香桑ちゃん
こちらこそ、面白い本の紹介をありがとう♪
そうそう。珠の気持ちをを想うと切なくなります。せめて、ミゲルが棄教した訳だけでも教えてくれれば…と思わずにはいられませんでした。

もうねー記憶力がねぇ;;;必死で思い出して記事を作ってるよ^^;
すずな
2012/11/22 16:32

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