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zoom RSS 千年鬼(西條奈加)

<<   作成日時 : 2012/10/05 05:46   >>

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一人の少女を救うために、心に”鬼の芽”を生じさせた人々を救う千年の旅に出た小鬼の物語。連作短編集。

時代も場所も違った短編たち。共通するのは過去見が出来る小鬼と人間の交流が描いてあると言う事。なので、最初の短編では、”過去を見せられる小鬼と人間の子供の交流を描いた物語”としてしか読めない。それが、読み進むにつれてだんだんと謎が解けていき、物語の繋がりが見えてくる。

やっぱり世の中で一番怖いのは人間だなぁ。そんな思いを強くした物語でした。負の感情を持ってしまうと、それがどんどんと膨らんでいって自分でも制御できなくなってしまう。心に”鬼の芽”が生じ、それがどんどん成長していって、最後には人が鬼(人鬼)になってしまう。その様子が上手く描いてあるなぁと思った。いつ、自分もそんな”鬼の芽”を生じさせるか分からない。人鬼になってしまう前に、鬼の芽を吐き出せますように。そんな出会いやきっかけがちゃんとありますように・・・。そう願ったりもしました。

小鬼が、どうして”鬼の芽”を集める千年の旅に出る事になったのか。少女と小鬼の交流を描いた物語が最後にようやく語られる。二つの無垢な心がほっこり温かく、その分、哀しみも深い。なんとも切ない理由でした。

そして、二人が行き着いたラスト。確かに、こういうラストは胸に迫ってきて、物語にも深みが増すとは思う。思うんだけど・・・ね。それでもやっぱり、ご都合主義でも何でもいいから単純に幸せになって欲しかったよー!と思ってしまいます。硲で一人、砂の中から小鬼の欠片を集める民の姿を想像すると・・・。思わずホロリ。切な過ぎるラストでした。




・三粒の豆
・鬼姫さま
・忘れの呪文
・隻腕の鬼
・小鬼と民
・千年の罪
・最後の鬼の芽


(2012.09.26読了)





千年鬼
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西條奈加

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