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zoom RSS ここは退屈迎えに来て(山内マリコ)

<<   作成日時 : 2012/10/31 05:21   >>

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「R-18文学賞」読者賞受賞作「十六歳はセックスの齢」を含む連作小説集。

東日本大震災のチャリティー・アンソロジー集「文芸あねもね」で「アメリカ人とリセエンヌ」を読んでから、他作品も読んでみたい!と思っていた作家さん。ということで、”ほぼ”初読み作家さんってことになるのかな。この作品が著者デビュー作となるようです。文学賞を受賞しても、1冊の本として出版されるのはなかなか難しいんだなぁと、そんなことも思ったり。

地方都市に生れた女性達の姿を描いた連作集。主人公達は全員が「椎名」という男性と関わりがある。同級生というのが多いんだけど、妹だったり後に妻となる女性もいる。だんだんと年代を遡るような構成になっているので、どのお話にも登場する椎名が、読み度にどんどん若くなっていくんですよね。落ち着いたオトナだったのが、若くなるにつれて”やんちゃ”な感じになっていく様子が描かれていて、「あ、彼も大人になったんだなぁ・・・」と、そんなことを思ったりもしました。それが、歳を重ねるってことなんでしょうね。椎名の姿を追いながら、つい自分を省みてしまったりもして。それって、この作品の読み方としてはどうなのか分かりませんが・・・。

その年代ごとの、閉塞感というかね、そういうのものが描かれているので、どれを読んでも、「変えたいのに変えられない」という鬱々とした思いがずんずんと心に積もっていく感じでした。田舎の地方都市に住んで、どの年代も経験している私にとっては、そこかしこに自分の姿を見つけてしまって、ちょっとため息をついたり、懐かしく思ったり。どんより気持ちが重くなったりもするけれど、最後はちょっとスッキリ出来たりするので、読後感は悪くなかったのは良かった。

それにしても「地方都市のタラ・リピンスキー」には、まんまと騙されたーっ!でしたねぇ;;;『地方都市に生まれた女の子たちが、ため息と希望を落とした8つの物語』という文章がイカンよね!これじゃぁ、思い込むのもしょうがないよねー!と、強く抗議したい気分です(笑)ま、読みながら違和感を感じなかったと言えば嘘になるので、種明かしに「あ、そういうことか!」とストンと腑に落ちたので良かったんですけどね。


こういう作品の感想を綴るって実はちょっと苦手なので、作品の魅力を上手く伝えられないのがもどかしいんですが・・・。結構、気に入ってます。なので、次作品がでたら、迷わず手に取ると思われます〜。それくらい楽しめました。



1 私たちがすごかった栄光の話
2 やがて哀しき女の子
3 地方都市のタラ・リピンスキー
4 君がどこにも行けないのは車持ってないから
5 アメリカ人とリセエンヌ
6 東京、二十歳。
7 ローファー娘は体なんか売らない
8 十六歳はセックスの齢



(2012.10.13読了)






ここは退屈迎えに来て
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