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zoom RSS 七人の敵がいる(加納朋子)

<<   作成日時 : 2010/08/06 05:50   >>

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思ってた以上に面白かった!もっとさくっと読めるお手軽小説だと思っていたら、意外や意外!笑いはもちろん、むかついたり、ホロリとしたりとなかなか充実した読書となりました。

ワーキングマザーの陽子。息子の小学校入学から卒業までの、PTAや学童父母会、地域子供会などでの戦いの日々が7つの章で語られる。

有能な編集者であるはずの陽子なのに、息子の最初の保護者会から失言続きでお母さんたちからのヒンシュクを買いまくる。失言ぶり、空気の読めなさ具合が凄すぎる。ここまでくるとさすがにね、「ちょっと空気読んだ方が・・・」と読みながら思わず助言をしたくなるくらいでした(笑)

・・・と言ってる私も、若かりし頃は同じような失敗をしてしまったことがあるんですけどね;;;
会議とかね、「言いたいことは言う。疑問はもちろん質問する。不満はキチンと伝える」そして、「その場で言わないなら、後でコソコソと文句をつけない。」というのが当然だと思ってまして。自分はもちろん、みんなもそうなんだと思い込んでたんですよね。でも、そうじゃない人もいる訳で。ていうか、そうじゃない人のほうが多かったんですよね;;;それが分かってなくって、当然のごとく生れる軋轢。あの頃は、心身ともに疲労困憊でした。・・・っていうと、ちょっと大袈裟だけど(笑)ま、それに近いものはありました。

というこことで、陽子の言動に過ぎ去りし日々(笑)を苦味と共に思い出しながらの読書。最初に思ってた「さくっと読めるお手軽小説」という印象は第1章目から覆されたのでした。

章が進むごとに息子の学年が上がっていく。陽子も少しずつお母さんたちとの付き合い方を覚えていく。・・・んだけど、新たな敵が次々と襲ってくるんですよね〜(笑)って、笑い事じゃないんだけどね。共働き家庭も増加してる昨今の問題点を、そういうものと全く関わりのない私でも垣間見れたようなお話。興味深かったし、色々と考えさせられもしました。

途中、陽子ファミリーの意外な真相も明らかになる。この章では、思わず涙腺が緩みました。この作品で、まさかこういう展開が待ってるとは思ってなかったので、かなり不意を突かれてしまった。でも、それがあったからこそ、この作品の深みが増したような気がします。・・・なんだかエラソウですが(笑)

最後は、さすが陽子!って感じでしたね。そこまでやっちゃう?とも思わないでもないですが、陽子らしい行動だとは思いました。まぁ、そこら辺は「小説」なのかなーとも思わないでもなかったんですけどね。現実では、ちょっと難しいような気もしますし。

陽子の空気の読めない言動にハラハラしつつ、現実のワーキングマザー達もこういう問題と直面しながらも、頑張ってるんだな〜と改めて感じました。陰ながら、そういうお母さんたちにエールを送りたい。

さすが加納さん!と思える作品でした。面白かった。満足。



第1章 女は女の敵である
第2章 義母義家族は敵である
第3章 男もたいがい、敵である 
第4章 当然夫も敵である
第5章 我が子だろうが敵になる
第6章 先生が敵である
第7章 会長様は敵である



(2010.08.02読了)




七人の敵がいる
集英社
加納 朋子

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七人の敵がいる 加納朋子
七人の敵がいるクチコミを見る ワーキングマザーのPTA奮闘小説 育児と仕事を何とか両立してきた、ワーキングマザーの陽子。息子の小学校入学で少しはラクになるかと思いきや、PTA・学童父母会・地域子供会などに悲鳴を上げる、想像以上に大変な日々が幕を開けた……。 ●.... ...続きを見る
苗坊の徒然日記
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ミステリ読書録
2010/08/10 06:54
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<花>の本と映画の感想
2010/08/27 21:15
『七人の敵がいる』/加納朋子 ◎
うわぁ・・・。冒頭っから、すんごく、身につまされるんですが{%トホホwebry%} あの沈黙は、辛いんだよねぇ・・・沈黙の重さに負けて厄介事を引き受けてしまったこと、ありますもん。 PTA役員ね、やったことあるんですよ。すんごいめんどくさかった・・・。非常に旧弊なシステムで、もう勘弁してぇ!もっとシステマティックに、合理的にやろうよ!って叫びたくなったこともしばしば・・・。 だいたいねぇ!何で子供がらみの付き合いや自治会などの近所づきあいは「妻」の仕事なんでしょうね!確かに私は、パー... ...続きを見る
蒼のほとりで書に溺れ。
2010/11/06 21:50

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんわ。
TBさせていただきました。
面白かったですねぇ。
始めはどうなる事かと思いましたが。
次から次へと敵を作るしずっと空気読まないし^^;
でも、あんなにきっぱりさっぱりな陽子はかっこいいですよね。
私は絶対あんな事は出来ないので。
陽子の家族の事はびっくりしました。思わずうるっとしました〜
苗坊
URL
2010/08/07 18:17
>苗坊さん
ホント面白かったですよねーっ!
たしかに最初は陽子の言動にハラハラしましたけどね(笑)有能編集者のハズなのに、空気の読めなささがひどかったですよねぇ^^;
陽子の家族の事は「えぇっ!?」って感じでびっくりでしたね。私もうるっとしちゃいました。
すずな
2010/08/09 12:50
痛快でしたね。すずなさんは言いたいことが言える人だったのですね。私は言いたいことが山ほどあっても、言った後の気まずい雰囲気とか後ろめたさみたいなものが嫌で、結局いつも言えずに終わっちゃうタイプなので、陽子のような竹を割ったような性格の人は憧れます(その分敵も多くなるだろうけど^^;)。ドラマ化向きのお話だな、と思いました(加納さん、狙ってる?(笑))。主演は天海祐希か観月ありさと踏んでます(笑)。
べる
2010/08/10 06:59
>べるさん
あははは^^;空気の読め無さ具合は陽子と同じだったかも;;;その場で何も言わず後でコソコソ文句を言うのが嫌だっただけなんですけどね^^;…それで敵を作っちゃうのはアレですけどね;;;今は、ちょっとは大人になってると思いますです、ハイ。
確かにドラマ化向きではありますね〜!私は天海さんで見たいかも(笑)
すずな
2010/08/10 12:57
すずなさん、こんばんは(^^)。
何も成せない、能力不足の専業主婦母には、結構痛かったです(^_^;)。
陽子のような、凄い人(←いい意味で)は、絶対敵に回したくないですね(笑)。
水無月・R
URL
2010/11/06 21:57
>水無月・Rさん
専業主婦の立場で読むと、また感じ方も違うんでしょうね〜。
私も陽子のような人は敵に回したくない!と切実に思いました(笑)
すずな
2010/11/11 12:42

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