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help リーダーに追加 RSS ぐるぐる猿と歌う鳥(加納朋子)

<<   作成日時 : 2007/10/24 07:00   >>

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一応、子供向けの「児童書」って位置付けなんだろうけど、”大人向け”と言っても全く支障はないと思う。読み応えのある作品でした。

子供達の話す北九州弁が!うっわー、うっわぁぁぁっ、という感じでして。いや、私は北九州には全く縁がないんだけどさ(笑)同じ、九州在住だからか、内容も言葉もほぼ分かるんだよねぇ。やっぱ、九州内だから似てるのかなぁ・・・。学校で、登校班の中で、交わされる北九州弁の会話の数々。東京からきた転校生に気兼ねすることなく、地元の言葉でしゃべりまくる子供達。会話の意味は分からないから、疎外感を感じてしまったりもするけれど、”お客さん”って気持ちを感じる隙間は無い。そこに大人の世界から離れた、子供達だけの世界を感じました。

東京から引っ越してきた主人公のシン(森)は小学5年生の男の子。・・・最近、小学生が主人公のお話をよく読んでいるような気がするなぁ。シンが体験した幼児期の怖い思い出。不思議な女の子。そして、転校時に感じた寂しさではなく安堵。どれもこれも児童書の割には、とぉーってもハードなんですけど。微笑ましい事件じゃないもんなぁ。

大人に誤解されるって、けっこうシンドイ。違うんだって言いたいけど、言えなかったり、言っても分かってもらえなかったり・・・。私にも、「それは違う」って言いたかった経験があるので、シンに声援を送りつつ読みました。

「社宅」というものに住んだことがないので、実はちょっと憧れみたいな感じで興味津々。大人として住んだら、職場での人間関係がプライベートの部分にも持ち込まれる訳で、かなり面倒くさかったりするんだろうなぁというのは想像できる。でも、子供としてなら、このお話のように一緒になって冒険したり、悪戯したりで、なんか楽しそうだよなぁ・・・。まぁ、土田くんみたいな”イケスカナイ”ヤツもいて、イヤな思いもするのかもしれないけどさ。

このお話、子供同士の冒険談で終わるところが、パックの存在でそれだけじゃなくなっている。正体が分かったところで、思わず唸っちゃったよ。そうきたか。加納さん、やってくれるじゃないですか!そんなこと絵空事だ、無理に決まっている、と一言で片付けてしまいたいけど、いや、今の社会じゃありかもしれないって思えちゃうところがあるんだよなぁ・・・。

「サル」から「ハチドリ」への手紙。最後の部分が印象的でした。サル、凄すぎ!私よりも冷静で大人じゃないか!そこまでの覚悟を持っているのなら、どうかこのままパックが大人になるまで、子供社会で守れますように・・・と祈らずにはいられませんでした。
でも、本当はね、もし現実でこんなことがあったとしたらね、大人社会で守った方がいいんじゃないか、と思ってる私がいるんだけどね。守った方がいいというより、守れるような社会じゃなきゃ・・・と。

ぐるぐる猿と歌う鳥 (ミステリーランド)
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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
サルにパックと強烈でしたね。メッセージ性も結構ずっしりしてました。そしてラストの坂道のシーンが爽やか。いろんな要素が詰まってましたね。
しんちゃん
URL
2007/10/24 18:22
>しんちゃん
サルやパックをはじめとして、強烈な個性的の持ち主ばかりだったですよね〜。
いろいろと思い悩んだりもしましたが、坂道のシーンでそんな思いも一掃されちゃったような気がします。爽やかな読後感でした。
すずな@主
2007/10/25 14:08
加納さんが描く子どもたち、生き生きとしていて魅力的でした。
謎とメッセージもいっぱいでしたね。
みんなで自転車で坂を駆け下りるラストが爽快でした。
藍色
URL
2007/10/25 18:16
>藍色さん
登場する子供たちが、それぞれみんな個性的で魅力的に描かれてましたね。
なかなか重いメッセージでしたよね;;;でも、それを一掃するような最後の自転車のシーンでした。
すずな@主
2007/10/26 14:37
身近な言葉が登場すると、細かいニュアンスまで伝わってくる感じで、嬉しくなってしまいますね。
パックの存在を考えると、ズシリときちゃいますよね。
確かに、彼を守れるような社会であるべきだと、そう思います。
エビノート
URL
2007/10/28 22:11
>エビノートさん
身近な言葉で書かれた本ってそうそうないので、特に嬉しくなっちゃいますよね。
パックが存在することで、色んなことを考えさせられました。
すずな@主
2007/10/29 11:07
こんばんわ。TBさせていただきました。
児童書なのかもしれないですが、ミステリーランドの作品って考えさせられるものが多いです。
大人向けの児童書みたいな^^
この作品も良かったですね〜。好きです!
森も他の子たちも素直でとっても可愛いくて。
パックの境遇がとてもかわいそうでしたね。
色々考えてしまいます。
あの子の正体には騙されました。
てっきりあの子だと思っていたので…
「あの子」しか言ってないですね^^;
苗坊
URL
2008/06/12 23:19
>苗坊さん
そうそう!”大人向けの児童書”という感じでしたね〜。
子供達が生き生きと描かれていて楽しく読めました。ただ、ちょっと考えさせられるものもありましたね;;;
”あの子”ですね(笑)私もです〜。
すずな@主
2008/06/13 15:15

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